抜け毛もすごく増えてきたしどうしよう・・・

髪が細くなったり薄くなると不安になりますよね。こんな悩みにお答えしていきます。
この記事でわかること
- なぜ髪が薄くなってしまうのかわかります
- 薄毛にダメな習慣と成分がわかります
- 抜け毛、薄毛対策がわかります
【解答する人】
美容師歴23年。都内2店舗のマネージャーを務めて独立。個人事業主3年目でお店を法人化。ケミカル系の知識が豊富。
年齢、性別問わず薄毛や髪の細さで悩んでる方は本当に多いです。僕もサロンに出ている時にとくに女性の薄毛のお悩みを聞くことが最近増えてきました
今は大丈夫でも5年後、10年後の髪や頭皮はどうなっているかわかりません。
薄毛で悩んだ場合は原因から探っていくとその人に合った対策をしやすくなります。
原因を究明して対策を講じて継続していくことが大事になってきますので一緒に勉強していきましょう。
Contents
なぜ髪が薄くなってしまうのか?
髪が薄くなる原因は大きく分けて7つあります。ストレス、食生活の乱れ、不規則な生活、タバコやアルコール、合わないヘアケア製品の使用や間違った使用方法、身体の冷やしすぎ、遺伝性です。
さらに遺伝性には男性、女性個々の理由があります。
1つずつ説明していきたいと思います。
ストレス
ストレスがない人はなかなかいないと思います。生活していく上でみなさん何らかのストレスを感じていますよね。
ストレスを感じると人間は交感神経の動きが活発になり血管が収縮し血行不良になります。
血行不良になると頭皮や髪の毛に栄養がいかなくなり結果的に髪が細くなったりパサついてしまいます。
対策としては趣味や息抜きをしっかりしてストレスをなるべくため込まず発散させる事です。
食生活の乱れ
薄毛が気になっている人はあまり食べない方が良い物があるのをご存知ですか?動物性タンパク質の過剰摂取、糖分の大量摂取です。
タンパク質は髪を作るのに必要な成分です。しかし動物性タンパク質の過剰摂取は血液がドロドロになってしまい血流が頭皮まで届かなくなってしまいます。
動物師タンパク質は肉、魚、卵、チーズなどにたくさん含まれています。食べる時は食べ過ぎないように気をつけてください。
同じタンパク質でも植物性タンパク質はオススメです。とくにイソフラボンが入っている大豆製品は女性ホルモンのエストロゲンと同じような効果があり薄毛、抜け毛対策になります。
糖分の大量摂取はお菓子やジュースなどが代表的ですね。
糖分の大量摂取は身体を冷やし皮脂の過剰分泌の原因にもなります。
体を冷やすと血流が悪くなり頭皮に行くはずの血流が減ってしまい、皮脂の過剰分泌も毛穴の詰まりなどを起こしフケなどの原因になり薄毛や脱毛の原因になります。
そして夜10時以降の食事も良くないです。理由は午後10時から深夜2時までは髪の成長にとってゴールデンタイムだからです。
その時間に食事をしてしまうとゴールデンタイム中に血液が胃や腸に集中してしまい頭皮への血流の妨げになります。
夕飯は遅くても夜の21時位までには食べ終わってるのが理想ですね。
不規則な生活
僕のサロンのお客様でも結構いらっしゃるのですが夜間勤務のお仕事を始めた方は結構な確率で薄毛になる方が多いです。
これは先ほども書いたように午後10時から深夜2時の髪のゴールデンタイムに睡眠を取れてないのが原因です。
お仕事の方は仕方ないのですが、可能な人は特別な理由がなければ深夜0時までには就寝するのが望ましいです。
タバコやアルコール
タバコを吸うと血管を収縮させ頭皮にいく血流は悪くなってしまい薄毛や抜け毛の原因になります。他のデメリットを考えても百害あって一理なしですので禁煙をオススメします。
アルコールは適度な量は何も問題ありません。しかし過剰摂取すると抜け毛や薄毛に影響が出てきます。
体内に吸収したアルコールを肝臓で分解するときにアセルアルデヒトという物質を発生させます。このアセルアルデヒトが曲者で男性型脱毛症(AGA)の大きな原因といわれているジヒデロテストステロン(DHT)という男性ホルモンを増加させてしまうんです。
そうすると男性型脱毛症(AGA)を促進してしまい薄毛、抜け毛の原因になってしまいます。
さらに肝臓は体内でタンパク質を作ってくれます。しかし過剰飲酒でアルコールの分解に忙しいとタンパク質の合成が間に合わず結果的に髪や頭皮の成長に悪い影響が出てしまいます。
アルコールは適量を心がけてください。
合わないヘアケア製品の使用や間違った使い方
自分に合わないシャンプー、トリートメント、スタイリング剤などを使うと薄毛や抜け毛の原因になります。
シャンプーの選び方はシャンプーを選ぶときの3つのポイント【オススメ商品も紹介】をご覧ください。
あと結構勘違いしている人もいるんですがトリートメントやスタイリング剤は頭皮にはなるべくつけないようにしてください。(トリートメントは例外あり)頭皮に残留して毛穴を詰まらせる原因になるからです。
とくにスタイリング剤はつけてる量が多い人は毛髪や頭皮に残留しやすいので夜のうちにしっかりと正しいシャンプーをして清潔に保ってあげましょう。
正しいシャンプーの仕方はシャンプーの正しいやり方知ってますか?【ポイントを解説していきます】に書いてありますのでご覧ください。
身体の冷やしすぎ
夏の時期はエアコンをつける事がどうしても多いと思います。1日エアコンの部屋にいる人がほとんどかと思います。冷たいものを飲む機会も多くなりますよね?
身体の冷えは血流の低下に繋がります。頭皮に行くはずの血流を妨げてしまうので薄毛、抜け毛の原因になります。
エアコンのあたりすぎや元々体が冷え性の方は軽めの運動をしたり、湯船にしっかり浸かったり、冷たすぎない飲み物や食べ物を食べるように心がけてみてください。
遺伝性
遺伝性の薄毛は男性も女性もあります。100%遺伝だけの要素とは言い切れませんが男性だと男性型脱毛症(AGA)、女性だと女性男性型脱毛症(FAGA)がこれに該当してくるかと思います。
ここからは男性型脱毛症(AGA)と女性男性型脱毛症(FAGA)に別々で説明していきます。
男性型脱毛症(AGA)の原因と対策
男性の薄毛のほとんどは男性型脱毛症(AGA)だと言われています。ではAGAとはなぜ起きてしまうのでしょうか?
これが正常なヘアサイクルです。成長期は毛母細胞が活発になり髪を生やし古い髪を押し出して太くしっかりした髪を育てていく期間です。
そこから退行期になり毛母細胞が寿命を迎え成長をやめていって、休止期で毛母細胞の細胞分裂が完全に停止し脱毛が始まります。
成長期早期〜成長期後期までが約3〜5年、退行期が約3週間、休止期が2〜3ヶ月を経て脱毛、そして成長期早期〜というサイクルがずっと繰り返されていきます。
男性型脱毛症(AGA)の場合はこうなります。
AGAの場合は成長中期の途中ですぐ休止期に入ってしまいます。大切な成長後期や退行期がなくなってしまうんです。
しっかりした毛髪が育つ成長後期がなくなることによって髪が細い状態で休止期に入ってしまい生え変わりのヘアサイクルも早くなってしまいます。
なぜこんなことが起こるかというと通常男性が持っている男性ホルモンのテストステロンが頭皮に存在する5a還元酵素によってジヒドロテストステロン(DHT)になります。
このジヒドロテストステロン(DHT)が毛乳頭にいるアンドロゲンレセプターと反応しあうことによって毛母細胞に脱毛しろという命令がいきます。
そうすると成長期からいきなり退行期へと導かれてしまって成長しきる前に髪が抜けてしまうんです。
AGAの原因物質の1つである5α還元酵素は生え際や頭頂部に多く存在しているため、これらの箇所から薄毛が進行します。
薄毛になりやすい遺伝は自分の父親、母方のお爺ちゃんが薄毛だと5a還元酵素やアンドロゲンレセプターの活動を引き継いでいる可能性が高くなります。遺伝で必ずなるわけではありませんが薄毛になる確率はかなり上がってしまいます。
自分の父親、母方のお爺ちゃんが薄毛じゃないから絶対大丈夫なわけではありません。男性は誰でも5a還元酵素やアンドロゲンレセプターを持っているからです。
対策としては先ほどまで説明していた規則正しい生活と食事習慣、十分な睡眠、禁煙、お酒を適量にする、適度な運動などをオススメします。それでも進行を感じた場合はクリニックでの診療を受診してみてください。
うちのサロンのお客様でもAGAの治療を受けている方が数名いらっしゃいますが見ていて早めに治療した方が効果が出るのは早いです。
今は病院に行くのが怖いとか恥ずかしいという人はオンライン診療をしてくれる病院もありますし、きちんとした病院でチェックしてもらってください。
女性男性型脱毛症(FAGA)の原因と対策
女性がなる女性男性型脱毛症(FAGA)はホルモンのバランスが崩れることによって起こると言われています。男性型脱毛症(AGA)が前頭部。頭頂部が薄くなるのに対して女性男性脱毛症(FAGA)は前頭部が薄くなるケースはほぼありません。
僕もサロンで拝見してる限りは頭頂部や分け目に症状が出ている方が多いです。
基本的に男性型脱毛症(AGA)の所で説明したのと図と同じでヘアサイクルが乱れて髪の成長期が短く、細い毛のまま脱毛してしまうのが特徴です。
しかし女性男性型脱毛症(FAGA)は男性型脱毛症(AGA)と違って原因がはっきりしていない部分があります。男性型脱毛症(AGA)は5a還元酵素やジヒドロテストステロン(DHT)などの原因物質が定まってるのですが女性男性型脱毛症(FAGA)はまだ原因がはっきりしていない部分がかなりあります。
対策としては男性型と同じで規則正しい生活と食事習慣、十分な睡眠、禁煙、お酒を適量にする、適度な運動です。
かなり進行されてる人は男性型と同じでクリニックでの診察をオススメします。
女性男性型脱毛症(FAGA)に対応しているクリニックで無料カウンセリングをやっている所もありますから悩んでる人は1度診ていただくと安心できますよ。
薄毛や抜け毛で注意しなければいけない事
薄毛や抜け毛の原因と対策は分かりましたか?ここからは薄毛や抜け毛で注意しなければいけないポイント3つの注意点を1つ1つ解説していきます。
注意すべきシャンプーの成分
抜け毛が気になる方はアミノ酸系の洗浄剤ベースでなるべく余計なものが入っていないものが良いです。なぜかというとアミノ酸系の洗浄成分や無添加のものは刺激が少なく肌への負担が少なくてすみます。
逆に高級アルコール系の洗浄剤(ラウレル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸アンモニウムなど)や石けん系の洗浄剤(石けん分、石けん素地、脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウムなど)の表記があるシャンプーが控えた方が良いです。
高級アルコール系は頭皮に刺激が強めで、石けん系は刺激は強くないのですが洗浄力がかなり強く乾燥肌や敏感肌の方の頭皮には負担をかけてしまいます。

詳しく知りたい方はシャンプーを選ぶときの3つのポイント【オススメ商品も紹介します】をご覧ください。
必ずドライヤーで乾かす
ドライヤーは必ず使ってください。濡れて生乾きになった頭皮には雑菌が繁殖します。その雑菌は自分の使っている枕などにも付着してしまうんです。
頭皮から悪臭がするようになったりひどいと頭皮にカビが発生して頭皮環境が悪化し、薄毛や抜け毛の原因になります。
意外とドライヤーしない方は多いです。特に夏場は暑いから嫌ですよね。しかしその毎日の悪習慣が未来の自分の薄毛や抜け毛を招いてしまいます。

ドライヤーをする習慣がない方は必ずやる習慣をつけてください。
分け目はこまめに変える
髪の分け目というのは負担がかかっています。引っ張られたり太陽の紫外線が当たって焼けてしまったり、とくに年齢を重ねてくるとそれが顕著にでてきます。
同じ分け目で分けているとその分け目の部分がペタッとなりボリュームもでなくなり薄毛の原因にもなります。分け目はこまめに変えるのがベストです。

生えぐせが強すぎてなかなか分け目が変えられない方は担当の理容師さんや美容師さんに相談して分け目を変えてみてください。
まとめ:原因を1つ1つチェックして適切な対応を継続してやりましょう
薄毛、抜け毛は男性も女性も悩んでる方が非常に多いです。そしてなかなか相談できない方も多い問題だと思います。
自分の生活習慣、食習慣、使っているヘアケア商品などを見直してみませんか?進行していたらクリニックに相談しませんか?
そのちょっとした勇気で状況はきっと変わります。
悩んでいるだけではなく行動して改善させていきましょうね。
では